架空の仕入れ費を計上するなどして法人税約2900万円を脱税したとして、東京国税局査察部が、法人税法違反の疑いで、システムエンジニア派遣会社「BSS」(東京都中央区)と、同社の田中誠社長(44)=江東区=を東京地検に告発したことが17日、関係者への取材で分かった。
関係者によると告発容疑は、取引先にうその請求書を作成させて仕入れがあったように装うなどし、2024年2月期までの3年間で約1億1800万円の所得を隠して法人税を免れた疑い。隠した所得の一部は、社長の不動産購入や預貯金に充てられていたという。