温暖化影響による「危険なほど暑い日」の増加日数
 温暖化影響による「危険なほど暑い日」の増加日数

 【ワシントン共同】米気候研究機関クライメート・セントラルは17日、地球温暖化の影響で今年6~8月に日本で観測された「危険なほど暑い日」が62日に上り、温暖化がなかった場合に比べて22日増加したとの分析を公表した。「温室効果ガスの排出量削減が遅れれば、各地の生態系や経済はより多くの被害を受ける」と指摘した。

 チームはそれぞれの地域で1991~2020年に観測された気温のうち、上位10%に入る高い気温か、それを超える日を「危険なほど暑い日」と定義。人々はこうした高い気温に慣れておらず、熱中症や死亡リスクが増加する目安の気温という。

 世界の気象データのほか、温暖化がなかった場合に想定される各地の気温を試算するなどして分析。人口100万人以上の日本の都市を対象にした分析では、広島市の危険なほど暑い日は55日で、このうち温暖化影響で増加した日数が31日あり、国内最多だった。増加日数順では28日(全体で58日)の福岡市、27日(同65日)の京都市などが続いた。