大津市の住宅で2023年、元妻(35)とその父(70)をくわで殴り殺害しようとしたとして殺人未遂と住居侵入の罪に問われた将棋の元プロ棋士橋本崇載被告(42)の裁判員裁判が26日、大津地裁(畑口泰成裁判長)で開かれ、検察側は懲役10年を求刑した。

 検察側は論告で、事件前にレンタカーを借り、凶器を購入するなど計画的で「自らの行動を適切にコントロールしていた」として責任能力に問題はないと指摘した。

 被告は現役時「ハッシー」の愛称で呼ばれ、八段まで昇段した。元妻に対して「僕の全てをつぶした殺人鬼」と投稿するなどし、23年6月に名誉毀損罪で有罪判決を受けた。