兵庫県内にある公的病院の88%が2024年度、経常赤字になったことが、神戸新聞のアンケートで分かった。公定価格である診療報酬が見直されなければ、黒字経営は「不可能」「ほぼ不可能」とした病院は74%に上り、深刻な経営状況が浮き彫りになった。大半の病院は、物価高騰による材料費上昇などで収支が悪化しているもようだ。
アンケートは7月、県が作成した「兵庫県病院名簿」の病院分類で「国」「公的」とされている全56施設を対象にし、42施設から回答を得た。回答率は75%。
回答した施設のうち、すでに赤字が明らかになっている県立の直営10病院を除いた市立病院や独立行政法人など32施設のなかで、27施設(84%)が赤字だった。