厚生労働省は26日、世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局から日本の風疹の「排除」が認定されたと発表した。日本に定着したウイルスによる感染が3年間確認されず、WHOの認定基準を満たした。
国内では2018年と19年に年間2千人を超える感染者が報告され、子どものころに定期接種の機会がなかった人らへの追加接種などの対策を推進。近年は旅行者や帰国者らが海外から持ち込んだウイルスによる10例前後に抑えられていた。
風疹は熱や発疹、リンパ節の腫れといった症状が特徴の感染症。妊婦が感染すると、赤ちゃんが難聴や心臓病などの障害が出る「先天性風疹症候群(CRS)」となる恐れがある。