自動車大手8社が29日公表した世界生産台数は前年同月比2・0%減の181万6107台だった。米トランプ政権の高関税政策で米国市場の事業環境が悪化する中、アジアや欧州などでも競争が激化。トヨタ自動車と日産自動車を除く6社が減少した。

 トヨタは4・9%増の74万4176台だった。堅調なハイブリッド車(HV)の販売を背景に3カ月連続で前年を超えた。日産は0・8%増の23万7941台。中国で新型の電気自動車(EV)「N7」が好調だった。

 ホンダは13・0%減の26万7005台と振るわなかった。中国で苦戦したことに加え、インドネシアやマレーシアで厳しい価格競争に直面した。