自民党本部であいさつ回りをする林官房長官(右から2人目)=29日午前、東京・永田町
 自民党本部であいさつ回りをする林官房長官(右から2人目)=29日午前、東京・永田町

 自民党総裁選(10月4日投開票)は29日、終盤戦に突入した。5候補は各地で視察するなど支持拡大へ懸命となった。報道各社の調査で先行する小泉進次郎農相(44)、高市早苗前経済安全保障担当相(64)の2氏は決選投票になる公算が大きいとみて、他陣営との連携を模索する動きも始めた。林芳正官房長官(64)、小林鷹之元経済安保相(50)、茂木敏充前幹事長(69)の3氏は上位2人を激しく追い上げる。

 小泉氏は東京都内の老人ホームで介護従事者らと車座対話を行った。陣営は、近く開く選挙対策本部会合の案内を他陣営の議員にも配布するなどした。

 高市氏は女性の健康に関連した都内の医療施設を視察。陣営の中曽根弘文選対本部長は麻生太郎最高顧問と面会。決選投票に向けて協力を要請した可能性がある。

 林氏は支援議員十数人と対応策を話し合った。関係者によると、議員票を80まで伸ばす目標を共有した。

 小林氏は都内の業界団体を回り、記者団に「地方議員の同志にも呼びかけて勢いを増していきたい」と語った。

 茂木氏は、航空自衛隊那覇基地を視察した。