日銀本店=東京都中央区
 日銀本店=東京都中央区

 日銀が1日発表した9月の企業短期経済観測調査(短観)は、代表的な指標である大企業製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)が6月の前回調査から1ポイント上昇のプラス14となり、2四半期連続の改善となった。日米関税交渉の合意を受け、企業心理が上向いた。関税の影響が今後表面化するとの警戒感から3カ月後の先行きは、2ポイント悪化のプラス12を見込んだ。大企業非製造業のDIは6月の前回調査から横ばいのプラス34だった。

 DIは業況が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた割合を引いた数値。プラスは景況感が良いと感じる企業が多いことを示す。