アサヒグループホールディングスのサイバー攻撃被害に絡み、ビール大手3社が一部商品の出荷を調整することが6日分かった。アサヒビールからの切り替えにより想定を超える受注を受けたため。商品の安定供給を目的に、酒卸問屋への出荷量を絞る方向だ。飲食店が求める全量は届かず、店頭で品薄になる恐れがある。
関係者によると、ビール業界全体で出荷を調整するのは異例だ。
サッポロビールは「黒ラベル」ブランドなどの飲食店専用商品で「出荷を調整している」と説明。サントリーは「一部出荷調整を実施している」と明らかにした。キリンビールは9日出荷分から、主に業務用の商品を制限する。