【パリ共同】フランス大統領府は8日、今後48時間以内に新首相を任命すると明らかにした。フランスメディアが伝えた。6日辞任したルコルニュ首相と野党の交渉の結果、国民議会(下院)解散総選挙の実施など政局の危機を脱却し、新内閣発足への道筋が見えたと判断した。

 マクロン大統領は6日、ルコルニュ氏に危機脱却に向けた「最終交渉」を8日夜まで野党と続けるよう指示。ルコルニュ氏は同日夜、中道左派や中道右派などの指導者と交渉した結果をマクロン氏に報告した。

 フランスは2年足らずで首相が5人交代する前例のない政治危機に陥り、任命責任を負うマクロン氏に対し解散や辞任への圧力が強まっている。