欧州自動車大手ステランティスのロゴ=2月、パリ近郊(ロイター=共同)
 欧州自動車大手ステランティスのロゴ=2月、パリ近郊(ロイター=共同)

 【ブリュッセル共同】欧州自動車大手ステランティスは14日、米国に今後4年間で130億ドル(約2兆円)を投資する計画を公表した。米国内で車両の生産能力を1・5倍に引き上げ、5千人以上の雇用を創出する。トランプ米政権による自動車関税の影響を回避し、不振の米国事業の再建を目指す。

 米国で新たに5車種の生産を始める。停止していたイリノイ州の工場に6億ドル超を投じて生産を再開し、SUV「ジープ」の生産を拡大する。オハイオ州やミシガン州の工場にも投資し、生産能力を増強する。

 アントニオ・フィローサCEOは「車種を拡充し、顧客が望む商品を自由に選べるようにする」と説明した。