【ロンドン共同】ロイター通信は１７日、国際海運からの温室効果ガス排出を２０５０年ごろまでにゼロとする規制枠組みについて、国際海事機関（ＩＭＯ）が採決を１年間延期することを決めたと報じた。ＩＭＯは今年４月の会合で規制枠組みに合意しており、１７日に採択される見通しだった。トランプ米大統領が反対し、米政府が加盟国に圧力をかけたことで合意に至らなかったという。

　規制枠組みは、船舶が使用する燃料を排出量の少ない代替燃料に転換していき、排出量が基準を満たさない船舶には負担金が課される内容。採択されれば２７年３月にも発効するとされていた。