兵庫県警察本部=神戸市中央区
兵庫県警察本部=神戸市中央区

 警察署内の留置施設に出入りする扉の鍵を不適切に取り扱ったとして、兵庫県警は17日までに、西播方面の署の総警務部門に勤務していた40代の男性巡査長を、本部長訓戒処分とした。神戸新聞社の情報公開請求で分かった。

 県警によると、巡査長は留置施設の看守業務に当たっていた3月8日朝、署の敷地外へたばこを吸いに行くために留置施設の扉を出た際、扉の小窓から手を入れて内側のフックに鍵を引っかけ、そのまま庁舎外へ出ていた。

 鍵は看守担当者が身に付けておくよう定められているが、一緒に勤務する40代の巡査部長が施設内で仮眠中だったため、鍵を置いていったという。

 巡査長は約10分間、留置施設を離れていた。不在中に署の当直責任者が巡回し、発覚した。調査に「どうしてもたばこが我慢できなかった」と話している。留置中の容疑者が入る各居室の施錠に問題はなかった。

 巡査長は2月にも同様の方法で留置施設外に出ていた。巡査部長は2月の行為を知りながら指導や上司への報告をしなかったとして、所属長注意の処分を受けた。

 2人とも既に同じ署の地域部門に配置換えとなっている。