農林水産省は31日、全国の小売店約6千店で20~26日に販売されたコメ5キロの平均価格が前週に比べて32円高い4279円だったと発表した。価格上昇は4週連続。新米が高値で取引されていることが要因だ。地域別では全9地域のうち7地域が4千円台となった。

 政府が随意契約で放出した安い備蓄米は年内中は販売が続く見通しだが、流通量は減っており、全体の平均価格に与える影響が小さくなっている。新米は集荷競争が激化し、各地の農業協同組合(JA)が農家に支払う代金が過去最高水準になっていることから高騰している。