2025年4月に行われた親善試合のライブ配信。複数台のカメラで撮影し、解説を付けた(日本ろう者サッカー協会提供)
 2025年4月に行われた親善試合のライブ配信。複数台のカメラで撮影し、解説を付けた(日本ろう者サッカー協会提供)

 15日に開幕する聴覚障害者の国際スポーツ大会「東京デフリンピック」で、福島県が会場となるサッカーの全試合をライブ配信しようと、日本ろう者サッカー協会がクラウドファンディング(CF)を実施している。大会公式ユーチューブでは限られた試合しか見られず、日本戦も一部が対象外。資金が集まれば手話通訳のある実況と解説も実現する。

 サッカーは福島県楢葉町のJヴィレッジが会場で、一足先に14日から試合が始まる。男子は2023年世界選手権で準優勝、昨年のアジア大会で優勝するなどメダルが期待されている。

 協会によると、試合は複数のコートで行われるが公式ユーチューブの配信はメインコートの試合のみで、カメラは定点固定の1台。決勝戦は複数台カメラのマルチアングルで、手話通訳のある競技解説も付く予定だ。

 マルチアングルは、選手の表情や手話でのやりとりなど試合の臨場感がより伝わりやすい。CFでは第1段階の目標を150万円とし、全試合の配信を掲げる。資金が上乗せできれば、男女日本代表の初戦と男子準決勝でも複数台カメラで撮影する。