鹿児島銘菓「ボンタンアメ」を食べれば尿意を抑えられる-。交流サイト(SNS)上で広がるうわさの真相を知りたいという調査依頼が、西日本新聞「あなたの特命取材班」に寄せられた。音楽ライブや映画観賞の際の“必須アイテム”として話題となり、各地で品薄となるほど人気が高まっているボンタンアメ。ブームの背景を探り、実際に効果があるのか検証してみた。(西日本新聞社)
■誕生100年、Xで「バズる」
「ボンタンアメ効果で3時間の上映も余裕だった」「ライブ必需品」。X(旧ツイッター)上には、尿意抑制効果を実感したという投稿が相次ぐ。折しも、上映時間が約3時間の邦画「国宝」や約2時間半のアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃やいば』無限城編 第一章 猗あ窩か座ざ再来」が大ヒット上映中。ボンタンアメの品切れを告げる店舗の張り紙や、ボンタンアメが大量に並ぶ陳列棚の画像投稿もあり、空前のブームを物語る。

製造元のセイカ食品(鹿児島市)によると、今年に入って品薄状態が続き、「生産が追い付いていない状況」という。製造ラインの人員を増やすなど対応に追われている。
Xの投稿をさかのぼると、ボンタンアメが「トイレ対策」として「バズる」ようになったのは、今年2月ごろ。今年で誕生から100周年を迎え、同社が記念グッズの販売などを告知し始めた時期と重なる。同社総務部の時任智恵子さんは、ブームのきっかけは「不明」とした上で、「100周年のPRには注力していたが、知らないところで(話題性が)大きくなっていた」と振り返る。

























