いわき信用組合(福島県いわき市)が反社会的勢力に不正融資や多額の資金を提供していた問題で、金融庁などの検査に虚偽の説明をしたとして、財務省東北財務局(仙台市)が元役員らの刑事告発を検討していることが10日、分かった。福島県警など捜査機関と協議する方向だ。
金融庁と東北財務局によると、元役員らは検査に対し、不正に関する重要情報を保存したとされるパソコンは担当者が当時の役員に渡したのに「破壊した」と報告した。金融庁などはこの説明が虚偽にあたるとみている。
いわき信組は、遅くとも1992年ごろから繰り返し反社の不当な要求を受け資金提供していたことが発覚した。
























