母国ウクライナの戦禍を逃れて日本に渡り、すさまじいスピードで番付を駆け上がった。26日、大相撲の新大関安青錦が誕生。安治川部屋が九州場所宿舎を構える水天宮(福岡県久留米市)は、祝賀ムードに包まれた。
安青錦は昇進決定の吉報を受け、午前9時20分ごろに紋付きはかま姿で登場。「大関の名に恥じぬよう、また、さらに上を目指して精進いたします」と力強く口上を述べた。文言は24日の夜に決めたそうで「シンプルな方が自分らしいと思った。緊張した部分もあって(前夜は)眠りが浅かった」と振り返った。
伝達式会場の外には、安治川部屋が九州場所前に相撲大会を行う水天宮保育園の園児約60人が集結。「祝大関昇進 安青錦関 祝優勝 おめでとうございます」と書かれた横断幕で祝福した。
伝達式と記者会見を終えると、黄色く色づいたイチョウの木を背景に、部屋の力士がつくった騎馬に乗った。多くの見物客に見守られる中で「大関おめでとう」の声に笑顔を見せた。21歳の若き看板力士にふさわしい、華やかな門出となった。
























