湯の山街道に面し、歴史的景観を形成する稲見酒造の店舗兼主屋=三木市芝町
湯の山街道に面し、歴史的景観を形成する稲見酒造の店舗兼主屋=三木市芝町

 酒米の王者・山田錦の生産日本一を誇る三木市で、唯一の酒造会社として日本酒造りを続ける稲見酒造(同市芝町)の建物群が、文化審議会の答申で国登録有形文化財(建築物)となる見込みとなった。市内では6カ所目。歴史的景観が随所に残る湯の山街道沿いで杉玉が揺れる雰囲気を残し、ライトアップイベントでは店舗前の「酒蔵BAR」で多くの観光客を引きつけた。今後、歴史的建造物としての保全と活用が期待される。(大山伸一郎)

 登録される建造物は、街道に面する店舗兼主屋▽土蔵▽熟成蔵▽瓶場兼貯酒庫▽煙突▽巽塀▽黒塀-の7件。いずれも歴史的景観に寄与していると認定された。