【香港共同】香港で7日、立法会(議会、定数90)選挙が実施された。民主派の出馬が事実上不可能な制度で、候補者は全員親中派。市民の関心は低く、11月下旬の高層住宅火災で当局への不信感が高まっている。ただ香港政府は選挙の成功を示すため投票率引き上げを図った。過去最低だった前回選挙は上回った。
一般有権者が投票する直接選挙枠(定数20)の投票率は午後9時半(日本時間同10時半)時点で30・43%。「愛国者」だけが立候補できる制度となった2021年に行われた前回選挙は30・2%だった。最終的な投票率と開票結果は8日に判明する見通し。
政府は投票時間を2時間延長し、午前7時半~午後11時半とした。投票した人には「感謝カード」を配布。商業施設などで特典が受けられる。
ただ候補者ごとの政策の違いが乏しく有権者の関心は高まらなかった。火災を巡って業者への監督を当局が怠っていたと批判する声が上がったが、争点にならなかった。
香港政府トップの李家超行政長官は7日朝に報道陣の前で投票し、市民に投票を呼びかけた。
























