重度の呼吸障害があり、たん吸引が必要な寝たきりの娘を自宅に放置して窒息死させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親(33)は10日までに、懲役2年8月を言い渡した一審神戸地裁姫路支部判決を不服として、大阪高裁に控訴した。9日付。
一審判決は2023年1月27日午後、気道を確保するためにたん吸引が必要だった娘=当時(8)=を姫路市内の自宅に放置して外出し、急性窒息で死亡させたと認定。母親が数時間おきのたん吸引の必要性や、吸引しない場合の危険性を認識していたと判断した。
一方で、他に2人の子どもを養育しながら自宅で介護しており、ショートステイの利用もままならなかったと指摘した。求刑は懲役4年で、弁護側は執行猶予付きの判決を求めていた。
























