中国軍機による自衛隊機へのレーダー照射問題で、小泉進次郎防衛相は16日の閣議後記者会見で、現場周辺海域にいた海上自衛隊の護衛艦にあった事前連絡に関し「訓練場所の緯度経度を含め、艦載機がどのような規模で、どの空域で訓練を行うのかという具体的な情報は含まれていなかった」と述べ、中国側に再度反論した。

 中国国防省は15日「午後3時から約6時間、主に空母の南の区域で艦載機が飛行訓練すると通報し、日本側も受信していた」などと主張した。

 小泉氏は「問題の本質は中国側が約30分にわたる断続的なレーダー照射を行ったことだ」と強調。「中国側のさまざまな指摘は承知しているが、本質から目を背けないことが重要だ」と述べた。