新潟県の東京電力柏崎刈羽原発の(左から)5号機、6号機、7号機=11月
 新潟県の東京電力柏崎刈羽原発の(左から)5号機、6号機、7号機=11月

 東京電力は24日、柏崎刈羽原発6号機(新潟県)の再稼働に向けて、設備の最終チェックを受ける「使用前確認」を原子力規制委員会に申請する。関係者によると、東電は来年1月20日に原子炉を起動し再稼働させる方針。東電の原発再稼働は2011年の福島第1原発事故後初めて。

 6号機の原子炉には既に核燃料が装填されており、起動に向けた技術的な準備を終えている。規制委の使用前確認で問題がなければ、「試験使用」の承認書を受け取った後に起動。発電しながら調整運転を1~2カ月続け、規制委による再度の確認を経て営業運転に移行する。

 6号機は福島第1原発事故を教訓に、地震や津波など自然災害への対策を強化した。高さ7~8メートルの想定津波に対して海抜15メートルの防潮堤を建設。重大事故時に原子炉格納容器の破損を防ぐため、放射性物質を取り除きながらガスを放出する「フィルターベント」を取り付けた。

 柏崎刈羽原発は6号機が12年3月に定期検査に入り、全7基が停止した。