中国不動産大手、万科企業の建物=23日、北京(ロイター=共同)
 中国不動産大手、万科企業の建物=23日、北京(ロイター=共同)

 【北京共同】米格付け会社S&Pグローバル・レーティングは23日、資金繰りが悪化している中国の不動産大手、万科企業の格付けを一部債務のデフォルト(債務不履行)を意味する「選択的デフォルト(SD)」に引き下げたと発表した。社債を通じて投資家から借りた20億元(約440億円)を15日の期限までに返済できなかったことを踏まえた。

 SDは、企業が特定の債務だけを履行しなかったとS&Pが判断した場合に付与する格付け。全ての債務が不履行となった場合の格付けは「デフォルト(D)」となる。

 万科はマンション販売でトップクラスの実績を誇った大手だが、不動産不況の長期化のあおりを受けて販売が低迷している。