跳躍器具を使う高齢者向け運動教室開催への福岡県の助成事業を巡り、予算成立に便宜を図った見返りに器具販売業者側から計約5500万円を受け取ったとして、収賄罪などに問われた元福岡県議片岡誠二被告(59)は19日、福岡地裁小倉支部の初公判で「賄賂を受け取ったことはありません。あくまで政治献金として受け取っていた」と起訴内容を否認した。

 検察側は冒頭陳述で「事業が予算を獲得できた際、予算の15%を支払う了承があった。会社間の取引と偽装し、賄賂を受け取った」と指摘した。弁護側は「以前から政治献金があり、予算に関連して支払われたのではない」と無罪を主張した。

 起訴状によると、県議在職中、運動教室の補助が盛り込まれた県の2022、23年度当初予算の可決などに向けて便宜を図り、業者から妻が代表取締役を務める会社への業務委託料と装って、22年4月と23年4月に預金口座へ金を振り込ませ、犯罪収益取得を仮装したとしている。

 被告は県議を2期務め、23年4月投開票の県議選で落選した。