「過去一番、怖さを感じている」。ミラノ・コルティナ大会で現役最後の冬季五輪に挑んでいるフィギュアスケート女子の坂本花織(25)=シスメックス、神戸市灘区出身=はSPの前日、涙ながらに胸中を吐露した。弱気を打ち消してくれたのがペアの三浦、木原組(愛称「りくりゅう」)だ。「いいバトンを渡すから」(木原)との宣言通り、SP5位から大逆転の金メダル。「黄金のバトンが届いた。これは絶対に落とせない」と奮い立ち、好発進につなげた。
不安は消え「今まで感じたことがないほど楽しかった」。英国の歌姫サラ・ブライトマンの美声が響く「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」で伸びやかに滑った。表現力を10点満点で評価する演技点は、ただ1人全3項目で9点台。技術点で5点近く中井に劣っても、逆転が望める1・48点差でフリーに進んだ。






















