【モスクワ共同】ロシア国営原子力企業ロスアトムのリハチョフ総裁は19日、月面での原子力発電を導入するために必要な設備の輸送を2030年代に開始する計画があると明らかにした。設置予定の原発は5キロワット以上の出力を持ち、最長10年間の運転が可能という。タス通信が伝えた。

 ロシアメディアによると、国営宇宙開発企業ロスコスモスは昨年12月、30年代半ばまでに月面に原発を建設するとの声明を発表。中国を中心に月面で建設が予定されている国際研究ステーションや、ロシアの探査事業への電力供給を想定しているとした。

 ロスコスモスのバカノフ社長はこれに先立ち、月面での原発建設や金星での探査の実現を目標として打ち出していた。

 中国は30年までに中国人初の月面着陸を実現させ、35年までに月面で国際研究ステーションを完成させる計画を掲げている。ロイター通信は中国がロシアと協力して月面での原発建設を検討していると報じており、こうした計画の実現に弾みがつく可能性がある。