長野県立こども病院(安曇野市)で2021年、女児=当時(1)=が心臓手術後に死亡したのは、医師らが冠動脈に虚血が起きないよう注意する義務を尽くさなかったためだとして、運営する県立病院機構(長野市)に対し、両親が8300万円超の損害賠償を求め、長野地裁に提訴したことが15日分かった。

 訴状によると、女児は先天性の心臓疾患があり、20年2月、県立こども病院に転院。同年12月24日、根治に向けた心臓手術を受けた直後、「右冠動脈圧迫による右室虚血」となり、緊急手術が実施されるなどしたが、21年2月13日に死亡した。

 機構側は答弁書で「右冠動脈の血流低下は生じていない」と反論し、請求棄却を求める構えだ。