19年ぶりに売上高が1千億円を突破した大丸神戸店=神戸市中央区明石町
19年ぶりに売上高が1千億円を突破した大丸神戸店=神戸市中央区明石町

 百貨店の大丸や松坂屋を運営するJ・フロントリテイリングが14日発表した大丸神戸店(神戸市中央区)の2026年2月期(25年度)の売上高は、前期比3・4%増の1017億3200万円だった。1千億円超えは06年度以来、19年ぶり。富裕層やインバウンド(訪日客)による旺盛な消費を取り込んだ。

 百貨店の国内市場が縮小してきた中で、神戸店の健闘ぶりが際立つ節目となった。26年度も9・8%増の1116億6千万円を見込み、小野圭一社長は「神戸店が完全復活を遂げて心からうれしいが、まだまだ潜在力がある。岡山や広島、四国などから、さらに多くの顧客に来てほしい」と話した。

 神戸店の売上高はリーマン・ショック後の09年度以降は800億円前後で推移し、コロナ禍で20年度は500億円台に落ち込んだ。その後、株価上昇や企業収益の改善を背景に富裕層によるブランド品や宝飾・美術などの購入が拡大した。

 訪日客向けも円安による割安感で伸び、免税売上高は4・9%増の84億2600万円と過去最高を更新。総入店客数は0・5%減の1006万7千人だった。

 大丸須磨店(同市須磨区)の25年度売上高は0・3%増の63億3600万円、芦屋店(芦屋市)は3・1%増の43億7600万円だった。J・フロントリテイリングの26年2月期連結決算(国際会計基準)は、総額売上高が1・7%増の1兆2904億8900万円、純利益が31・7%減の282億8200万円だった。(長尾亮太)