水俣病被害者団体と懇談する石原環境相(右手前から2人目)。左手前は松崎重光さん=1日午前、熊本県水俣市(代表撮影)
 水俣病被害者団体と懇談する石原環境相(右手前から2人目)。左手前は松崎重光さん=1日午前、熊本県水俣市(代表撮影)

 「水俣病は終わっていない」。水俣病の公式確認から70年となった1日、熊本県水俣市では患者や遺族らが犠牲者を慰霊した。患者認定制度の見直しや被害者救済の拡大に踏み込まない国の態度に「命をもっと大切に考えてほしい」と憤った。

 午後1時半ごろから市内で営まれた犠牲者慰霊式では、不知火海(八代海)から暖かい風が吹く中、参列者が黙とう。沈痛な面持ちで献花台に花を手向け、目頭をハンカチで押さえる人も。

 胎児性患者の松永幸一郎さん(62)は「国は人の命を犠牲にして未来の便利さをつくった」と70年を振り返った。

 鹿児島県長島町から参列した患者の楠元康博さん(78)は「妻を含め長島町の多くの人は認定されていない」と訴えた。