厚生労働省は6日、大西洋を航行中のクルーズ船で集団感染疑いが出た「ハンタウイルス」について、仮に感染した乗客が日本に入国した場合でも「国内で人から人への感染で感染拡大する可能性は低い」と発表した。海外報道などを踏まえ、国立健康危機管理研究機構がリスク評価した。現地で適切な対応が取られており「国民の皆さまには冷静な対応をお願いしたい」としている。

 厚労省によると、人から人に感染するのはハンタウイルスのうち一部のウイルス種に限られ、感染者と接触者の適切な管理によって広がりは抑制できるという。これまで国内で感染例は確認されていない。

 ハンタウイルスは、主にネズミなどの齧歯類の排せつ物を含む粉じんの吸入などで感染する。発熱やせき、筋肉痛の症状が出た後、急速に進行し、死に至ることがある。致死率は約40~50%とされる。

 世界保健機関(WHO)も「一般市民へのリスクは低い」との見解を明らかにしている。