「日々御奮闘なさってる皆様へ」。東日本大震災から15年を迎えた3月11日、福島県大熊町の災害公営住宅に暮らす無職女性(77)宅のポストに、現金1万円が入った茶封筒が届いた。同封された手紙には大熊と双葉、浪江3町の災害公営住宅など計263戸へ投函した旨が記載されていた。大熊町には複数の問い合わせがあり「原発事故被災者に対する寄付金とみられる。善意をありがたく受け取って使っていただければ」としている。
封筒には切手や宛名はなく、直接投函されたとみられる。「国策を独居憂うジジイ」と名乗り「浜通りの災害は、自然災害とは全く別物」「別枠の復興資金が必要でもっと大規模な国策を施してもらいたい」などと地震と原発事故の複合災害を憂い「ほんの些少ですが、一時のきやすめになっていただければ幸い」とつづった。
差出人は震災当時、埼玉県三芳町で小さな事業を営み、現在は群馬県沼田市に移住したという男性。「妻と一人娘に先立たれ」「ジジイのおもいあがりを御容赦下さい」などと記し、末尾に氏名の記載もあった。























