岐阜市で初夏から秋まで実施される伝統漁「長良川鵜飼」に、豪華列車のデザインで知られる水戸岡鋭治さん(78)が手がけた高級観覧船「鵜一」がお目見えした。船室の床は漆塗りのようなつやのある朱色で、透明板の障子戸が張り巡らされている。夏ごろに運航が始まる予定で、貸し切り料は40万円。市の担当者は「高付加価値な体験を求める外国人客を中心に需要は高い」と見込む。

 定員は乗客12人。半円形の机六つと、歌舞伎をイメージしたいす12脚を備え、軒には水戸岡さんが考案したロゴ入りののれんがかかる。JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」に携わった職人が内装を担当。レイアウトは会食などシーンに合わせて変更できる。

 専任のコンシェルジュが乗り込み、鵜飼を詳しく説明する。名産のアユをメインとしたコース料理を別料金で提供することも検討している。準備が整い次第、予約受け付けを始める。

 5月上旬、報道向けの完成披露会で、水戸岡さんは「水上に浮かぶ神社のような空間になった。ななつ星のようなぜいたくな体験が楽しめる」と説明した。