未来ある多くの若い命を一瞬で奪った事故から10年。東京高裁は、バス会社の責任者らのずさんな管理体制が原因だったと再び認定した。「あの日の悔しさ、悲しみは一生続く」。遺族は、悲惨な事故を防ぐための戒めにしてほしいと強く願う。
スーツにマスク姿で出廷した運行会社社長の高橋美作被告(64)と、当時の運行管理者荒井強被告(57)。2時間以上に及ぶ判決の言い渡しを伏し目がちに聞いた後、遺族に向き合い深く一礼して法廷を後にした。
判決後の記者会見で遺族会代表の田原義則さん(60)は、「社会に役立つ仕事がしたい」と常に話していた次男の寛さん=当時(19)=のため、再発防止の活動に取り組んできた。今月6日には磐越道で男子高校生が亡くなるマイクロバス事故が発生するなど、悲劇は現在もなお繰り返されている。
「起こってはならない事が起きた」と声を落とした田原さん。寛さんの遺影を手に「息子に背中を押されているつもりで、安全をおろそかにすれば事故につながるという軽井沢の事故の教訓を未来に伝えていく」と力を込めた。























