【ベルリン共同】ドイツ西部デュッセルドルフの行政裁判所は、女性登用制度を活用した早期昇進のために法的な性別を男性から女性に変更した警察官について「職務上の違反行為をした」との判断を示した。警察官が、職務規律違反の疑いで始まった懲戒手続きの差し止めを求めて仮処分申請していたが、これを棄却した。行政裁が8日、発表した。
この警察官は昨年5月、出生時の性別と異なる性別を自認するトランスジェンダーとして自己申告することにより法的な性別や名前を変更できる法律を利用。昇進の優先順位が大幅に繰り上がった。デュッセルドルフ警察が、懲戒手続きのための調査を始めていた。
行政裁は「警察官が女性登用の恩恵を受けることのみが性別変更の目的だと繰り返し発言していた」と指摘。「昇進を巡る競争で不当な優位性を得た」とした。警察官は上級行政裁判所に上訴することができる。
法律を巡っては、民衆扇動罪などで実刑判決を受けたネオナチの活動家が、収監前に性別を男性から女性に変更して女性刑務所での服役が決まったことで論議を呼んだ。























