陶芸家の神山清子さん(ROOF design office撮影)
 陶芸家の神山清子さん(ROOF design office撮影)

 滋賀県立陶芸の森(甲賀市)は13日から特別企画展「炎との対話から 私の自然釉-神山清子展」を開く。

 神山さんは同県甲賀市信楽を中心に作られる信楽焼の女性陶芸家の草分け的存在だ。1936年長崎県に生まれ、10代で信楽の陶器会社に入社後、独立。信楽に築いた窯で作陶を続け2023年、87歳で死去した。

 展覧会の担当者は神山さんについて「女性への偏見が根強かった時代、独自の作風で道を切り開いた」と紹介。「亡くなって初めての大規模な企画展。彼女が人生をかけた焼き物に注目してほしい」と語る。

 神山さんは、窯で焼く際灰が土の表面に付着し、釉薬を使わなくても味わい深いガラス質の膜ができる「自然釉」を追求した。また、長男の白血病発症をきっかけに骨髄バンクの設立に尽力するなどした生きざまは、NHK連続テレビ小説「スカーレット」の主人公像の参考にもされた。

 会期は8月30日までで、入館料は一般1100円など。期間中、子供向けの陶芸教室なども開催する。