沖縄戦で旧日本軍の部隊が久米島の住民を虐殺した事件について記した仲原善助さんの手記
 沖縄戦で旧日本軍の部隊が久米島の住民を虐殺した事件について記した仲原善助さんの手記

 太平洋戦争末期の沖縄戦で、離島・久米島の住民を旧日本軍の部隊がスパイ視して虐殺した事件に関し、部隊の元兵士が手記を残していたことが21日、分かった。元兵士は後になって殺害を知り「永劫に許さるべきものではない」と記した。専門家は戦時下の状況が分かる貴重な資料としている。沖縄は23日、日本軍の組織的戦闘が終わったとされる「慰霊の日」を迎える。

 手記は久米島出身の元兵士、仲原善助さんが手帳に残した。手帳の製造時期から、80年以降に記したとみられる。1991年の死去後、遺品整理中に遺族が発見した。

 県史によると、米軍は45年6月26日、約千人で久米島に上陸した。島に駐留していた鹿山正隊長率いる日本海軍の部隊は三十数人。翌27日から終戦後の8月20日にかけ、住民ら20人を殺害した。

 手記によると、仲原さんは44年5月から部隊の見張り兵だった。