日本人学校の下校時間に、通学路を警戒する警察官=22日、中国江蘇省蘇州(共同)
 日本人学校の下校時間に、通学路を警戒する警察官=22日、中国江蘇省蘇州(共同)

 中国江蘇省蘇州で日本人学校のスクールバスを待っていた日本人母子らが切り付けられ、中国人女性が死亡した事件は24日で発生から2年となった。現地の日本人の間で事件の話題は減り日常を取り戻す一方、児童生徒の登下校時は厳重な警備が続いている。蘇州や隣接する上海では日本人に対する暴力事件が散発的に起きており「不安は拭い切れない」(上海在住の日本人男性)との声も根強い。

 母親と一緒に下校するランドセル姿の小学生を約10人の警察官が見守る。蘇州日本人学校付近では今も日常の風景だ。母親は「警察官が後ろからついてくることに最初は驚いたが、安心感はある」と話す。

 事件後、蘇州当局は校門やバス停に多数の警察官や警備員を配置。学校はスクールバスに警備員1人を同乗させる措置を継続している。

 事件は2024年に発生。日本人学校のスクールバスを停留所で待っていた30代女性と未就学児が中国人の男=当時(52)=に切り付けられ負傷した。犯行を止めようとしたバス案内係の胡友平さん=同(54)=が刺されて死亡した。