1966年6月に静岡県清水市(現静岡市清水区)でみそ製造会社専務宅が放火され、一家4人が殺害された事件は30日で発生から60年。犯人として死刑判決を受けた袴田巌さん(90)は2024年10月、再審無罪が確定した。現場近くに住む高齢の男性は「事件を知っている世代は亡くなった」と話す。難を逃れた一家の長女の遺族は「殺された被害者を忘れないで」と語った。
66年6月30日未明に発生した事件では、みそ製造会社専務橋本藤雄さん=当時(41)=と妻、次女、長男の一家4人が犠牲になった。当時19歳だった長女は親類宅にいて無事だった。
放火された自宅を建て直し、長年暮らした長女は2014年3月、病気のため67歳で亡くなった。現場付近にはみそ工場などがあったが、現在は新しい家が立つ。
長女の息子の男性は「家族を殺され耐えがたいほどつらい思いをしたのだろう」としのぶ。真犯人につながるものはないかと、何度も事件資料を確認した時期もあったという男性。「今となっては誰が本当の犯人かなんて分からない」とやり場のない心境を明かした。
























