名古屋高裁金沢支部や金沢地裁などが入る裁判所合同庁舎=2013年、金沢市
 名古屋高裁金沢支部や金沢地裁などが入る裁判所合同庁舎=2013年、金沢市

 2020年に路上で知人女性の胸を背後から触ったとして、強制わいせつ罪に問われた石川県津幡町の男性(67)の判決で、金沢地裁は30日までに、女性の記憶が変遷している可能性を排斥できないとして、無罪を言い渡した。29日付。求刑は懲役2年だった。

 判決理由で藤本思帆音裁判官は、女性は事件から約6年後、詳細な被害状況を証言したと指摘。事件当時、男性や被害者と一緒にいた知人2人の話と整合しない部分があり、女性の記憶が変容した可能性が否定できず、強制わいせつ行為があったと認めることはできないとした。

 金沢地検の小林修次席検事は「判決内容を精査し、上級庁と協議の上、適切に対応したい」とコメントした。