企業が障害者を雇う割合を法律で定めた「法定雇用率」が今年7月、現在の2・5%から2・7%に引き上げられる。障害者の雇用が増える中、課題となるのが職場での定着だ。特に発達障害のある人は雇用が急増している一方、特性が理解されず離職につながるケースも多い。姫路市の男性は6年間働く中で壁を感じたこともあったが、理解ある上司との出会いで成長につなげた。そんな男性の事例から、職場での配慮や公的なサポートのあり方を考えたい。(小谷千穂)
同市に住む清瀬真也さん(25)は小学生の頃、広汎性発達障害と診断された。特別支援学校を卒業後、2019年春、フランチャイズなどで多数の飲食業を全国で営む株式会社「ペルゴ」(姫路市)に障害者雇用で入社。同社は中華料理チェーンを40店舗以上展開しており、清瀬さんは同市内の店舗に配属されて調理担当に就いた。
特性として一度に多くの情報を頭に入れることが苦手な清瀬さんは、手順を覚えるのに時間がかかった。だがメモを取りながら繰り返し努力を続け、マニュアルに沿って素早く丁寧に料理を仕上げられるように。立派な戦力と認められ「新人努力賞」に選ばれるなど順調だった。
























