28人が犠牲になった静岡県熱海市の大規模土石流発生から5年を迎えた3日、市は被災した伊豆山地区で追悼式を開いた。犠牲者の遺族らが参列。

 土石流の起点となった土地は2021年7月3日、大雨で崩落し、住宅街に流れ込んだ。伊豆山地区では23年9月、警戒区域が解除されたが、避難した132世帯227人のうち、先月20日時点で帰還したのは29世帯60人にとどまる。復興は道半ばだ。

 土石流は07年以降に続いたとみられる違法な盛り土造成が、一因と指摘されている。遺族らは土石流発生の責任を問い、起点となった土地の現旧所有者や県、市に損害賠償を求め提訴した。今年2~3月に静岡地裁沼津支部で開かれた尋問で、被告はいずれも法的な責任を否定。来年3月までに判決が言い渡される見込みだ。