安倍元首相銃撃事件から4年、現場付近で深々と一礼する女性=8日午前、奈良市
 安倍元首相銃撃事件から4年、現場付近で深々と一礼する女性=8日午前、奈良市

 安倍晋三元首相が奈良市で参院選の応援演説中に銃撃され、死亡した事件から8日で4年となり、多くの人が安倍氏の死を悼み、手を合わせた。事件を機に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への高額献金や「宗教2世」の問題が注目された。6月には教団への解散命令判断が確定したが、被害者の救済は道半ばだ。山上徹也被告(45)は無期懲役判決を不服として控訴した。二審初公判は秋以降になる見通しだ。

 現場の近鉄大和西大寺駅前には献花台が設置され、安倍氏の遺影に手を合わせる人が見られた。奈良市の保育士山田瑠美さん(60)は「日本の政治を担っていた。事件はショックで4年たった今でも悲しい」と話した。

 安倍家の菩提寺がある山口県長門市では、妻昭恵さんが墓所を訪れた。

 事件は2022年7月8日午前11時半ごろ発生した。今年1月の奈良地裁判決によると、山上被告は安倍氏を手製のパイプ銃で銃撃し、殺害。被告の母親による教団への献金は1億円に上り家庭が困窮していた。公判で被告は安倍氏を「統一教会と政治の関わりの中心にいる方」と説明した。