クフ王のピラミッド=2015年8月、カイロ近郊ギザ(共同)
 クフ王のピラミッド=2015年8月、カイロ近郊ギザ(共同)

 世界最大とされる古代エジプト・クフ王のピラミッドは、建物の揺れが増幅する「共振」が起きにくい構造となっており、地震によって損傷しにくくなっていた可能性があるとの分析結果を、エジプト国立天文地球物理学研究所などのチームが13日までに明らかにした。近隣で大地震があったが、建造から約4500年間耐えてきた理由が分かったという。

 クフ王のピラミッドはエジプトの首都カイロ中心部から南西10キロほどにあり、三大ピラミッドの一つ。チームによると1847年、ピラミッドから約70キロ南西でマグニチュード(M)6・8の地震が起きた。1992年にはM5・8の地震が発生。いずれも大きな損傷は見つかっていない。

 チームは、ピラミッド内部の部屋や通路、外部の地面など37カ所に地震の観測機器を設置し、交通や工事、自然現象で生じる微動を記録。観測点ごとの揺れやすい周期を解析し、共振が起こりやすいかどうかを調べた。

 その結果、内部の観測点34カ所のうち26カ所(76%)は固有振動数が2・0~2・6ヘルツだった。