昨年7月に発砲で犠牲となった男性の追悼式に介入するイスラエル軍=7月28日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸ヘブロン近郊(ゲッティ=共同)
 昨年7月に発砲で犠牲となった男性の追悼式に介入するイスラエル軍=7月28日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸ヘブロン近郊(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】イスラエルの検察当局は6日、占領地ヨルダン川西岸南部のヘブロン近郊で昨年、発砲でパレスチナ人住民を死亡させたとして、イスラエル人の男(33)を過失致死などの罪で起訴した。イスラエルメディアが報じた。2023年10月のパレスチナ自治区ガザの戦闘開始以降、入植者による西岸での暴力は激化しているが、イスラエル人が罪に問われるのは異例。現場の映像が決め手となった。

 イスラエルの人権団体「ベツェレム」によると、23年10月以降に少なくとも1100人のパレスチナ人が西岸で殺害されたが、イスラエル人が起訴されたのは初めて。

 メディアなどによると、男は西岸で違法となる農業拠点や建設業の運営に携わり、過激派として知られた人物。パレスチナ人住民への暴力に関与したなどとして、24年に米国や欧州連合(EU)から制裁を科された。

 昨年7月に入植者とパレスチナ人の衝突が発生。パレスチナ住民の権利保護の活動で有名な男性=当時(31)=が撃たれて死亡した際の映像に、男が発砲する場面が写っていた。