大規模地震発生時の耐震性不足が分かった銀泉三宮ビル=神戸市中央区三宮町1
大規模地震発生時の耐震性不足が分かった銀泉三宮ビル=神戸市中央区三宮町1

 神戸市中央区三宮町1の三宮センター街東口にある「銀泉三宮ビル」(地上6階、地下1階)が、大規模地震に対応する耐震性を満たしていないと診断されたことが、所有する不動産会社への取材で分かった。1966(昭和41)年の建築から約60年が過ぎて老朽化しており、建て替えを含めて検討するとみられる。

 同ビルは鉄筋コンクリート造りで延べ床面積約9千平方メートル。オフィスや学習塾、クリニックなどが入り、1階に三井住友銀行のATMコーナーがある。

 不動産会社「銀泉」(大阪市)によると、今年に入って耐震診断を実施し、震度6程度の大規模地震で倒壊する危険性がある、との結果が5月末に出た。

 耐震補強工事は難しく、現状での継続利用は困難と判断。入居事業者には7月、個別に移転協議を始める方針を伝えた。三井住友銀行のATMコーナーは8月31日で営業を終了する。

 今後の方針について、銀泉の担当者は「まだ何も決まっていない。あらゆることを選択肢に、何が最善かを検討する」と述べた。

 同ビルの立つ三宮センター街東側の入り口周辺(中央区三宮町1)は、今年1月1日時点の公示地価で、兵庫県内の商業地の最高価格を記録。1995年の阪神・淡路大震災以降で初めて1平方メートル当たり800万円に達した。

 三宮センター街では「センタープラザ」「センタープラザ西館」「さんプラザ」のビル3棟の区分所有者が今年7月24日、建て替えに向けた再開発協議会を結成。商業施設「第2・第4防災ビル」でも2021年に、建て替えを検討する再開発協議会が設立されている。(斉藤正志)