イランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師(ゲッティ=共同)
 イランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師(ゲッティ=共同)

 【テヘラン共同】イランの国防・外交の政策全般を統括する最高安全保障委員会(SNSC)が16日、トランプ米政権に対し、45日以内にイラン港湾の封鎖を解除するよう求め、応じなければ米軍への再攻撃を辞さない方針を決定した。イラン政府高官が共同通信に明らかにした。米国が港湾封鎖解除を含む覚書を全面履行する必要があるとも強調。近く仲介国を通じ米側に伝える考えとみられる。

 最高指導者モジタバ・ハメネイ師が決定を承認した。覚書で最終合意に向けた交渉期限とされた16日を迎えたタイミングで、イランは対米強硬路線を加速する新方針を明確にした。米政権は港湾封鎖を継続し制裁拡大により圧力を強める方針で、イラン情勢は混迷の度合いを深めている。

 政府高官によると、16日の決定はイラン軍事当局に「防衛態勢から攻撃態勢」への転換を指示した。「米国が覚書に基づいて港湾封鎖を解除しない場合、イランは適切な時期に精密攻撃によって封鎖を突破する。封鎖の継続は容認しない」とした。

 ペルシャ湾岸諸国の米軍駐留基地などへの無人機攻撃が想定される。