フィリピン南部ミンダナオ島のイスラム暫定自治政府のマカクア首相は26日、民主的な自治政府樹立に向け来月14日に予定される初の議会選について「公正で平和な選挙になることを願っている」と述べた。自治地域内の北マギンダナオ州パランで開かれた選挙関連会議の後、共同通信などの取材に答えた。

 自身や、所属するバンサモロ連邦主義党(BFP)が選挙で敗北した場合は「受け入れる」と明言し、選挙後は自治政府への権限移行に全面協力することを約束した。

 マカクア氏は、かつて政府軍と戦ったモロ・イスラム解放戦線(MILF)の軍事部門トップだった。暫定自治政府の首相には長くMILFのエブラヒム議長が就いていたが、マルコス大統領が昨年3月にマカクア氏を新首相に任命した。

 エブラヒム氏は、フィリピン政府がMILFに相談なく首相交代を進めたとして、不信感を表明してきた。同氏の率いる統一バンサモロ正義党とマカクア氏のBFPのどちらが多くの議席を獲得するかが、選挙の最大の焦点。有権者は約240万人で、80議席が争われる。(パラン共同)