宮城県石巻市の男性=当時(87)=が昨年6月、市から町内会経由で配られた殺虫剤を誤飲し死亡した事故について、市が他の町内会に知らせていなかったことが5日、分かった。事故の翌月、別の地区で3歳児が誤飲し、一時意識不明になった。当時、多くの町内会が殺虫剤をペットボトルに小分けして配布しており、事故の周知や注意喚起をしなかった市の危機管理の甘さが問われそうだ。
市は周知しなかった理由に「遺族の要望」や、男性に殺虫剤を配布した町内会の衛生推進員の心情に配慮したことを挙げた。
遺族は取材に「要望などしていない。市は大変な事故が起きたとの認識がないのではないか」と話し、主張が食い違っている。
市の開示資料では、男性の死亡から約1週間後の昨年7月3日、遺族が市雄勝総合支所を訪れ「関係者以外には言わないでほしい」と要望したとしている。
一方、遺族によると、支所に除籍謄本を取りに行った際、顔見知りの幹部職員から「誤飲ですか」と声をかけられ、公衆の面前で話す内容ではないと感じ「口外しないでください」と伝えたという。
























