AIを使ったトロッコ問題の実験
 AIを使ったトロッコ問題の実験

 正解のない道徳的な問いで生成人工知能(AI)に反論されると、3割以上の人が判断を覆したとの論文を、神戸大のチームが20日までに発表した。海外では、個人情報を与えて対話させたAIが人を上回る説得力を示した研究も。AIが人の価値観や判断にまで影響を及ぼしかねず、偽情報の拡散や世論工作などへの悪用も懸念される。

 神戸大の増本康平教授らは、日本在住の19~28歳の若年層56人と65歳以上の高齢層74人に「トロッコ問題」を出題。暴走するトロッコの進路上に5人がおり、進路を切り替えれば5人は助かるが切り替えた先の別の1人が犠牲になる場合、1人を犠牲にするのが適切かどうか判断してもらった。